【ニュースリリース】AMED「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業:重点感染症等に対する感染症ワクチンの開発」の採択について

2022年7月8日|VLP Therapeutics Japan合同会社

VLP Therapeutics Japan合同会社(本社:東京都千代田区、代表職務執行者:赤畑渉、以下「VLPTジャパン」または「当社」)は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)先進的研究開発戦略センター(SCARDA)による公募「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」の課題「重点感染症等に対する感染症ワクチンの開発(次のパンデミックを見据えたコロナウイルス感染症を対象とするものに限る)」に、6月29日付けで採択されました1。当社の採択課題名は「レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発」です。

当社は本開発において、これまでの非臨床・臨床試験で得られた知見を活かして当社保有の自己増殖RNA(レプリコン)技術を改良し、次のパンデミックへの備えとなるユニバーサル型ワクチンを作ることを目指します。当社のレプリコン技術は、改変が容易で迅速に製造ができる従来の核酸(DNA、mRNA)技術の利点を有しつつ、より少ない接種量で十分な効果を示す安全なワクチンの創出に資することが期待されます。この基盤技術を用いて、当社は今後出現する(予測される)株を抗原とするユニバーサル型ワクチンを開発し、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)だけでなく未知のコロナウイルス(SARS-CoV-3)にも対応することを計画しています。

本研究開発は、AMEDによる支援のもと、医薬基盤・健康・栄養研究所山本拓也 ワクチン・アジュバント研究センター 免疫老化プロジェクトリーダー)、国立病院機構名古屋医療センター岩谷靖雅 臨床研究センター 感染・免疫研究部長)及び北海道大学福原崇介 医学研究院 微生物学免疫学分野 教授)と協力して行われます。

  1. AMED:公募情報「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」の採択課題について(2022/6/30 掲載)

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VLPセラピューティクス・ジャパンについて

VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉)は2020年、米国VLPセラピューティクスの100%子会社(当時)として設立されました。2024年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)*1、AMED先進的研究開発戦略センター(SCARDA)*2 及び厚生労働省*3 の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に対するワクチンを、VLPセラピューティクス保有の自己増殖RNA(レプリコン)技術を用いて研究・開発中です。

  1. AMED事業名:令和2年度「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」(2次公募)/課題名「自己増殖RNAテクノロジーを用いたわが国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00002.html
  2. AMED SCARDA事業名:令和5年度 「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」/課題名「レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/21/02/2102C_00004.html
  3. 厚生労働省:ワクチン生産体制等緊急整備事業(第2次公募)採択結果
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20482.html
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VLPセラピューティクスについて

VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉が上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。2024年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱、インフルエンザ等感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

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赤畑渉(あかはたわたる)について

1997年、東京大学教養学部卒業、京都大学人間・環境学研究科入学。京都大学ウイルス研究所の速水正憲教授のもとHIVワクチンの研究開発に携わり、2002年に博士号取得。同年~2012年、米国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センター勤務。2009年からウイルス様粒子(VLP)を使ったチクングンヤ熱ワクチンを開発。2010年、同ワクチン研究成果を米科学誌Nature Medicineで報告、VLPが表紙を飾る*1。2012年、同ワクチン他3種類のアルファウイルスワクチン開発でNIH最高賞Director’s Award受賞。現在、VLP Therapeutics, Inc. CEO・創業者、VLP Therapeutics Japan株式会社 代表取締役・創業者・最高研究開発責任者、東京工科大学 客員教授、京都大学医学研究科 特任准教授、株式会社フェニクシー スペシャルフェロー。

  1. Wataru Akahata et al. A virus-like particle vaccine for epidemic Chikungunya virus protects nonhuman primates against infection. Nature Medicine 16, 334–338 (2010)
    https://www.nature.com/articles/nm.2105