VLPセラピューティクス赤畑渉、新型コロナウイルスワクチン共同研究開発者らと特派員協会で記者会見:「ワクチンを日本から世界に」

VLPセラピューティクス・ジャパン合同会社代表の赤畑渉は16日、新型コロナウイルスワクチンを共同開発している日本国内研究者のうち4名とともに、日本外国特派員協会(FCCJ、通称「外国人記者クラブ」/東京都)で、”Developing next-generation vaccines for Covid-19 and beyond” と題された記者会見を行いました。本会見は、日本における新型コロナウイルスワクチンと治療薬開発の現状と今後の課題について関心を寄せる海外メディアの要望に基づき開催されました。

会見では、赤畑代表が同社の自己増殖RNA(レプリコン)技術により研究開発を進める新型コロナウイルスワクチンの特徴や開発状況について発表し(20分)、登壇者らと質疑応答に臨みました(40分)。ライブ配信された会見の様子は、同協会YouTubeチャンネルで視聴できます(本ページ下部にも掲載)。

登壇者

  • 赤畑 渉|VLP Therapeutics Japan 合同会社 代表職務執行者・創業者・最高研究開発責任者
  • 山本 拓也|国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 免疫老化プロジェクト プロジェクトリーダー
  • 岩谷 靖雅|独立行政法人 国立病院機構 名古屋医療センター 臨床研究センター 感染・免疫研究部長
  • 城戸 康年|大阪市立大学大学院医学研究科 寄生虫学/感染症科学研究センター 准教授
  • 上村 尚人|大分大学医学部 臨床薬理学講座 教授

関連報道・リンク

当日の様子

録画映像:日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)YouTubeチャンネル
会見前、控え室で登壇者の1人としてサインする赤畑代表
日本外国特派員協会での記者会見登壇者がサインするノート
本会見の登壇者:左から、岩谷研究部長、山本プロジェクトリーダー、赤畑代表、城戸准教授、上村教授
会見中の様子
司会を務めた Reuters 社 Rocky Swift 氏(写真右)
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VLPセラピューティクス・ジャパンについて

VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉)は2020年、米国VLPセラピューティクスの100%子会社(当時)として設立されました。2024年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)*1、AMED先進的研究開発戦略センター(SCARDA)*2 及び厚生労働省*3 の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に対するワクチンを、VLPセラピューティクス保有の自己増殖RNA(レプリコン)技術を用いて研究・開発中です。

  1. AMED事業名:令和2年度「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」(2次公募)/課題名「自己増殖RNAテクノロジーを用いたわが国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00002.html
  2. AMED SCARDA事業名:令和5年度 「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」/課題名「レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/21/02/2102C_00004.html
  3. 厚生労働省:ワクチン生産体制等緊急整備事業(第2次公募)採択結果
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20482.html
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VLPセラピューティクスについて

VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉が上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。2024年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱、インフルエンザ等感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

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赤畑渉(あかはたわたる)について

1997年、東京大学教養学部卒業、京都大学人間・環境学研究科入学。京都大学ウイルス研究所の速水正憲教授のもとHIVワクチンの研究開発に携わり、2002年に博士号取得。同年~2012年、米国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センター勤務。2009年からウイルス様粒子(VLP)を使ったチクングンヤ熱ワクチンを開発。2010年、同ワクチン研究成果を米科学誌Nature Medicineで報告、VLPが表紙を飾る*1。2012年、同ワクチン他3種類のアルファウイルスワクチン開発でNIH最高賞Director’s Award受賞。現在、VLP Therapeutics, Inc. CEO・創業者、VLP Therapeutics Japan株式会社 代表取締役・創業者・最高研究開発責任者、東京工科大学 客員教授、京都大学医学研究科 特任准教授、株式会社フェニクシー スペシャルフェロー。

  1. Wataru Akahata et al. A virus-like particle vaccine for epidemic Chikungunya virus protects nonhuman primates against infection. Nature Medicine 16, 334–338 (2010)
    https://www.nature.com/articles/nm.2105