VLP Therapeutics がデング熱ワクチンのさらなる開発のために Global Health Innovative Technology Fund (GHIT) から390万ドルの助成金を授与されました

メリーランド州ゲーサーズバーグ – VLP セラピューティクスは、グローバルヘルスイノベーティブテクノロジー(GHIT)基金から、 390万ドルの助成金を獲得し、新規の4価デングウイルス様粒子ワクチンの開発をさらに進めることになりました。

「GHIT ファンドのコミットメントは、当社のウイルス様粒子ワクチン技術をさらに検証するための重要なステップです。この重要なワクチンへの継続的な支援に対して GHIT 基金に感謝します。彼らの過去のサポート期間により、重要な動物実験で新規デング VLP ワクチンの概念実証を示すことができ、新しい助成金により、この新規デングワクチン候補のさらなる開発と製造が可能になります」と CEO の赤畑渉博士は述べました。

VLP Therapeutics は、独自の技術を使用して新しいデングVLPワクチンを開発しました。VLP Therapeutics が以前に獲得した GHIT プロジェクトにより、ヒト以外の霊長類を含む前臨床試験でデングVLPワクチンの有効性と安全性を実証しました。現在のプロジェクトは、臨床試験を実施するためにこのVLPワクチンを生産することに焦点を当てています。 VLP Therapeutics は、長崎大学、国立感染症研究所、レイサムバイオファームグループ、ジョンズホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院と提携しています。

VLP Therapeutics について

VLP Therapeutics は2013年に設立され、従来のワクチン療法を変革する次世代のウイルス様粒子を作成することを使命としています。 VLP Therapeutics はウイルスを改変して、新しい癌および感染症ワクチンの候補を作成します。また、同社のウイルス様粒子ワクチンは、複数の動物モデルで高い免疫原性を示すことが証明されています。 VLP Therapeutics は、2019年初頭にマラリアワクチンのヒト試験を開始する予定です。

グローバルヘルスイノベーティブテクノロジー(GHIT)

GHIT 基金は、発展途上国のための新しいヘルスケア技術の発見と開発のためのグローバルな R&D パートナーシップを促進することを目的としています。 GHIT 基金は、助成金メカニズムを通じてグローバルな R&D パートナーシップに投資し、それにより、日本の革新、投資、リーダーシップを発展途上国における感染症や貧困との世界的な戦いにもたらす国際的なパートナーシップを促進します。 GHIT 基金のパートナーには、日本政府、製薬業界、ビル&メリンダゲイツ財団、ウェルカムトラストの代表者が含まれます。

デング熱について

デング熱は蚊が媒介するウイルス性疾患であり、世界で最も深刻な公衆衛生問題の1つです。世界人口の半数以上がデング熱感染のリスクがあると推定されています。

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VLPセラピューティクス・ジャパンについて

VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉)は2020年、米国VLPセラピューティクスの100%子会社(当時)として設立されました。2024年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)*1、AMED先進的研究開発戦略センター(SCARDA)*2 及び厚生労働省*3 の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に対するワクチンを、VLPセラピューティクス保有の自己増殖RNA(レプリコン)技術を用いて研究・開発中です。

  1. AMED事業名:令和2年度「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」(2次公募)/課題名「自己増殖RNAテクノロジーを用いたわが国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00002.html
  2. AMED SCARDA事業名:令和5年度 「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」/課題名「レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/21/02/2102C_00004.html
  3. 厚生労働省:ワクチン生産体制等緊急整備事業(第2次公募)採択結果
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20482.html
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VLPセラピューティクスについて

VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉が上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。2024年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱、インフルエンザ等感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

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赤畑渉(あかはたわたる)について

1997年、東京大学教養学部卒業、京都大学人間・環境学研究科入学。京都大学ウイルス研究所の速水正憲教授のもとHIVワクチンの研究開発に携わり、2002年に博士号取得。同年~2012年、米国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センター勤務。2009年からウイルス様粒子(VLP)を使ったチクングンヤ熱ワクチンを開発。2010年、同ワクチン研究成果を米科学誌Nature Medicineで報告、VLPが表紙を飾る*1。2012年、同ワクチン他3種類のアルファウイルスワクチン開発でNIH最高賞Director’s Award受賞。現在、VLP Therapeutics, Inc. CEO・創業者、VLP Therapeutics Japan株式会社 代表取締役・創業者・最高研究開発責任者、東京工科大学 客員教授、京都大学医学研究科 特任准教授、株式会社フェニクシー スペシャルフェロー。

  1. Wataru Akahata et al. A virus-like particle vaccine for epidemic Chikungunya virus protects nonhuman primates against infection. Nature Medicine 16, 334–338 (2010)
    https://www.nature.com/articles/nm.2105