【記者会見】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する日本初となるレプリコン(次世代mRNA)ワクチンの第1相臨床試験の開始

写真:(前列左から)福原崇介 北海道大学医学研究院教授、赤畑渉 VLPセラピューティクス・ジャパン代表職務執行者、杉浦亙 国立国際医療研究センター臨床研究センター長、(スクリーン下段左から)山本拓也 医薬基盤・健康・栄養研究所 免疫老化プロジェクトリーダー、上村尚人 大分大学医学部附属病院臨床薬理センター長・教授、(スクリーン上段)佐藤信明 VLPTジャパン臨床開発本部長

VLPセラピューティクス・ジャパン合同会社は10月18日、新型コロナウイルスワクチン(VLPCOV-01)を共同で研究開発する国内6機関1とともに、同ワクチン第1相臨床試験(治験)の開始と今後の展望についての記者会見を開きました。会見には、メディア関係者ら26名が現地(東京都千代田区)で、34名がオンラインで参加しました。

本ワクチンの研究開発・臨床試験は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)3及び厚生労働省4, 5の支援を受けて実施しています。

  1. 医薬基盤・健康・栄養研究所大分大学大阪市立大学国立国際医療研究センター国立病院機構 名古屋医療センター北海道大学
  2. AMED事業名:令和2年度 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」(2次公募)/課題名:「自己増殖RNAテクノロジーを用いたわが国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」
  3. 厚生労働省:ワクチン生産体制等緊急整備事業(第2次公募)の採択結果について
  4. 厚生労働省:新型コロナワクチンについて > 開発状況について

関連報道・リンク

会見当日の様子

Picture of VLPセラピューティクス・ジャパンについて

VLPセラピューティクス・ジャパンについて

VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉)は2020年、米国VLPセラピューティクスの100%子会社(当時)として設立されました。2024年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)*1、AMED先進的研究開発戦略センター(SCARDA)*2 及び厚生労働省*3 の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に対するワクチンを、VLPセラピューティクス保有の自己増殖RNA(レプリコン)技術を用いて研究・開発中です。

  1. AMED事業名:令和2年度「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」(2次公募)/課題名「自己増殖RNAテクノロジーを用いたわが国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00002.html
  2. AMED SCARDA事業名:令和5年度 「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」/課題名「レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/21/02/2102C_00004.html
  3. 厚生労働省:ワクチン生産体制等緊急整備事業(第2次公募)採択結果
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20482.html
Picture of VLPセラピューティクスについて

VLPセラピューティクスについて

VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉が上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。2024年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱、インフルエンザ等感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

Picture of 赤畑渉(あかはたわたる)について

赤畑渉(あかはたわたる)について

1997年、東京大学教養学部卒業、京都大学人間・環境学研究科入学。京都大学ウイルス研究所の速水正憲教授のもとHIVワクチンの研究開発に携わり、2002年に博士号取得。同年~2012年、米国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センター勤務。2009年からウイルス様粒子(VLP)を使ったチクングンヤ熱ワクチンを開発。2010年、同ワクチン研究成果を米科学誌Nature Medicineで報告、VLPが表紙を飾る*1。2012年、同ワクチン他3種類のアルファウイルスワクチン開発でNIH最高賞Director’s Award受賞。現在、VLP Therapeutics, Inc. CEO・創業者、VLP Therapeutics Japan株式会社 代表取締役・創業者・最高研究開発責任者、東京工科大学 客員教授、京都大学医学研究科 特任准教授、株式会社フェニクシー スペシャルフェロー。

  1. Wataru Akahata et al. A virus-like particle vaccine for epidemic Chikungunya virus protects nonhuman primates against infection. Nature Medicine 16, 334–338 (2010)
    https://www.nature.com/articles/nm.2105