【ニュースリリース】VLPTジャパンとBIKEN財団、新型コロナ用レプリコン(次世代mRNA)ワクチン事業提携に向けた基本合意書を締結:今年中の製造販売ライセンス契約を目指して

2023年9月14日|VLP Therapeutics Japan株式会社|一般財団法人阪大微生物病研究会

VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉、以下「VLPTジャパン」)と一般財団法人阪大微生物病研究会(本部:大阪府吹田市、理事長:米田悦啓、以下「BIKEN財団」)は9月、VLPTジャパン保有のレプリコン(次世代mRNA)技術1を用いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの研究開発・製造販売における事業提携に向けた基本合意書を締結しました。両社は本合意書に基づき、事業提携の諸条件を協議し、2023年12月末までに最終合意に至ることを目指します。現在、両社にてCOVID-19ワクチン販売までの協力体制構築を含め、協議を進めています。

  1. レプリコン(次世代mRNA)技術:少量の接種で十分な抗体が作られる、次世代型ワクチンの基盤技術。現行のmRNAワクチン技術と比べて10~100分の1程度の接種量となることから、短期間で日本国内全人口分の製造が可能となることと、副反応が低減されることが期待される。VLPTジャパン開発のレプリコンワクチン治験結果を示した論文例:2023/8/16 ニュースリリースCell Reports Medicine]| 2023/5/19 ニュースリリースNature Communications

◆ VLPセラピューティクス・ジャパン(VLPTジャパン)について:VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉)は2020年、米国 VLP Therapeutics, Inc.(VLPT)の100%子会社(当時)として設立されました。VLPTジャパンは2023年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)及び厚生労働省の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に対するワクチンを国内数機関と共同研究開発中です。VLPT(本社:米国メリーランド州、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉が上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。2023年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱等感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

一般財団法人阪大微生物病研究会(BIKEN財団)について:BIKEN財団は、ワクチンの研究・開発と生産・供給を担う、バイオ・スペシャリティー・ファーマです。1934年の設立以来、社会の要請に応え、数多くの日本初となるワクチンの開発、生産、供給を行うとともに、先進的な臨床検査サービスを提供し、公衆衛生に貢献してまいりました。BIKEN財団はこれからも「優れたワクチンを通じて、世界中の人々の大切な命を守る。」というミッションの下、病の不安から解放された、すこやかな社会をめざし、高度なサイエンスと独自のバイオ技術の進歩を追求し続けます。

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VLPセラピューティクス・ジャパンについて

VLP Therapeutics Japan株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:赤畑渉)は2020年、米国VLPセラピューティクスの100%子会社(当時)として設立されました。2024年現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)*1、AMED先進的研究開発戦略センター(SCARDA)*2 及び厚生労働省*3 の支援により、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等に対するワクチンを、VLPセラピューティクス保有の自己増殖RNA(レプリコン)技術を用いて研究・開発中です。

  1. AMED事業名:令和2年度「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」(2次公募)/課題名「自己増殖RNAテクノロジーを用いたわが国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102C_00002.html
  2. AMED SCARDA事業名:令和5年度 「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業(一般公募)」/課題名「レプリコンプラットフォームテクノロジーを用いた今後出現する株を含めたユニバーサルコロナワクチン開発」
    https://www.amed.go.jp/koubo/21/02/2102C_00004.html
  3. 厚生労働省:ワクチン生産体制等緊急整備事業(第2次公募)採択結果
    https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20482.html
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VLPセラピューティクスについて

VLP Therapeutics, Inc.(本社:米国メリーランド州ゲイサーズバーグ、CEO:赤畑渉)は2013年、世界の「満たされていないメディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法を開発するため、赤畑渉が上野隆司博士、久能祐子博士らと設立しました。2024年現在、がんに対する治療ワクチンと、マラリア、デング熱、インフルエンザ等感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。

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赤畑渉(あかはたわたる)について

1997年、東京大学教養学部卒業、京都大学人間・環境学研究科入学。京都大学ウイルス研究所の速水正憲教授のもとHIVワクチンの研究開発に携わり、2002年に博士号取得。同年~2012年、米国立衛生研究所(NIH)ワクチン研究センター勤務。2009年からウイルス様粒子(VLP)を使ったチクングンヤ熱ワクチンを開発。2010年、同ワクチン研究成果を米科学誌Nature Medicineで報告、VLPが表紙を飾る*1。2012年、同ワクチン他3種類のアルファウイルスワクチン開発でNIH最高賞Director’s Award受賞。現在、VLP Therapeutics, Inc. CEO・創業者、VLP Therapeutics Japan株式会社 代表取締役・創業者・最高研究開発責任者、東京工科大学 客員教授、京都大学医学研究科 特任准教授、株式会社フェニクシー スペシャルフェロー。

  1. Wataru Akahata et al. A virus-like particle vaccine for epidemic Chikungunya virus protects nonhuman primates against infection. Nature Medicine 16, 334–338 (2010)
    https://www.nature.com/articles/nm.2105